経営コンサルタントへの道
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40年の実績が語る 経営コンサルタントになるには、成功するには
 経営コンサルタントへの道  目次  
 
経営コンサルタントへの“秘密”の道

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 小説・経営コンサルタント竹根好助シリーズは、私の生涯の友人で、私の経営コンサルタント業について、私以上に詳しく理解している作家千平紗門氏の作です。当ブログでも彼の作品の一つを連載したことがあります。

 この度、千平紗門氏が、竹根好助の若かりし頃を現代に置き換え、これから経営コンサルタントを目指す人、経営コンサルタント業を始めたばかりの人を対象に、日記風に紹介して下さります。

 上記の人だけではなく、すでに経営コンサルタントとしてご活躍の先生や企業の経営者・管理職の方々にも何らかの示唆があると思います。

 私の昔話が、現代に置き換わって紹介されるのを読ませていただき、何となくこそばゆい思いをしています。

 日記ですので、小説のように起承転結があるわけではないですが、日々、何かを読者の皆さんに感じ取っていただければ幸いです。

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 新米経営コンサルタントの独立起業日記

 経営コンサルタント起業日記を読むポイント

 小説・経営コンサルタント竹根好助シリーズは、私の生涯の友人で、私の経営コンサルタント業について、私以上に詳しく理解している作家千平紗門氏の作です。かつてブログでも彼の作品の一つを連載したことがあります。
 この度、千平紗門氏が、竹根好助の若かりし頃を現代に置き換え、これから経営コンサルタントを目指す人、経営コンサルタント業を始めたばかりの人を対象に、日記風に紹介して下さります。
 日記の主であります私(竹根)は、35歳の商社マンで、産業機械部第一課課長、2013年4月1日に経営コンサルタントという職業に関心を持ちました。
 そのような中で直属上司とぶつかることが多い竹根は、商社の限界を感じたり、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさがわかってきたり、ついにはヘッドハンターからコンタクトがあったりと揺れ動く竹根。サラリーマンを辞めるのか、それとも、別な道を歩むべきか、迷った挙げ句の決断は、日本を代表するコンサルティング・ファームにお世話になることに決めました。
 商社を辞めて、経営コンサルタント業界に一歩足を踏み入れた竹根です。連日、今まで体験したことのない中で、日本経営士協会のチュータリングサービスで経営コンサルタントとしての自分を磨く毎日でした。
 しかし、自分が考えているコンサルティングとちょっと違うような気がしてきたのです。やがて、独自のコンサルティングを求めて、独立起業したのですが、毎日が波乱です。それを日記として綴りますので、これから経営コンサルタントを目指す人、すでに経営コンサルタントとして独立起業していらっしゃるが、さらに一歩上のコンサルティングをめざす人、できれば一般企業の経営者・管理職の皆様にも、経営コンサルタントを選ぶときの参考としてお読み下さると幸いです。
 当サイトに一週間単位で掲載していますし、毎週夕刻にブログとしても発信しています。ただし、一部のブログでは翌朝の発行となることもありますが、そちらもあわせてお読み下さるようお願いします。

【初めてお読みになる方】

 初めての方で、これから経営コンサルタントを目指そうという方の場合には、バックナンバーを掲載していますので、初回からお読みになることをお勧めします。
今週の新米コンサルタント日記

 ■■ 2015年2月4週 経営コンサルタントとしての今後 0222

■ 早朝散歩 150241

 先週は、結局、例のワンちゃんに一度も会えなかった。ビーフジャーキーの手持ち在庫が少なくなったので、先週末に近所のドラッグストアに行って購入した。ジャーキーと言っても小さい犬用、成犬用、老犬用など、いくつかに別れている。当然、老犬用のジャーキーを購入した。
 今朝は、古い物と新しい物両方を持ってきた。老犬に逢えることを来してきたのであるが、彼(彼女?)のすみかが取り払われてしまっていた。
 彼の住居跡が、周囲より白く残っているだけであった。住居の時より、その白さの範囲が狭いように見えた。名も知らぬ、姿を消した老犬のために、合掌をしたが、止めどもなく涙が流れた。

■ セント光学  150242

 アメリカの知り合いの紹介もあり、顕微鏡の対物と接眼レンズの見本注文が入った。イギリスのビジネスとともに、短期間に実績が上がり、私の存在感を示すことができた。社員も、その実績を評価してくれはじめた。
 セント光学は、商品ラインが狭すぎるので、新商品開発にも力を入れ、商品によっては、親会社を通さずに国内販売も考えたい。
 新商品として、LED照明装置組み込みの顕微鏡や、液晶ディスプレイやプロジェクターに接続できる顕微鏡ヘッドの開発も急ぎ、顕微鏡関連商品・サービスの充実をはかりたい。また、現在は、小中高向けが中心であるが、大学や小さな研究室向けの高級顕微鏡や対物レンズもフラットフィールド(高視野焦点)化をするなどで、これまで手を出せなかった分野にまで広げたいと、私の夢を語った。短期間に、顕微鏡のことをよく勉強したと、社長が喜んでくれ、セント光学のコンサルティングに自信のようなものがわいてきた。

■ 匠製本機械  150243

 匠製本機械では、アメリカ向けの断裁機ビジネスが早く軌道に乗るように、引き続き努力をし、アメリカ以外の各国へも輸出をして行きたい。今後のビジネス展開のために必要な資金稼ぎに、手っ取り早い。
 アメリカの3Dプリンターメーカーとの契約を成立させることが、次のビジネス展開に不可欠である。社長と二人でメーカーを訪問し、販売計画などをプレゼンすることが、ファーストステップと考える。単に、営業戦略的な話だけではなく、カタログ、営業マニュアル、サービスマニュアル等々、日本市場に会うサービス展開ができることを強調するつもりである。
 3Dプリンターの輸入販売で、売り方のノウハウを習得し、ゆくゆくは自社開発に着手したい。幸い、社長が卒業した東都大学に、私の中学時代の部活で一緒に汗を流した荒廃がNC制御の研究をしている。その技術を産学連携として取り入れる方針である。
 攻めの部分だけではなく、社長が希望している管理面での守りの部分の強化も進めたい。

■ 顧客開拓  150244

 最近、クライアントの業務だけではなく、新規クライアント開拓などの作業のために帰宅が遅くなり、時々ホテルに泊まったり、新宿にある妻の実家に停まったりすることが多くなった。
 地方への出張もあり、東京まで戻って来ても、それから東京の西郊外にある自宅に戻るのは、難儀だと感じていた。これから、クライアントが増えれば当然のことながら、さらに忙しくなる。
 都内に引越しをすることを妻に相談しようと決意した。

■ 当ブログ発行者からのお知らせ 150245

 「この新米コンサルタントブログは、小説と言うよりは、まるで筆者の実体験をそのまま書いているように感じます」というようなコメントをしばしばいただき、感涙の思いをしています。
 約一年半にわたりまして、「新米コンサルタント竹根好助の起業日記」を連載してきました。お陰さまをもちまして、固定読者も多数できてきました。皆様のご声援とともに、独立・起業直後のことに関する各種のご質問もいただいています。
 愛読者の皆様からの要望も出てきていることもあり、独立・起業直後につきましてできる限り加筆をして、それを3月1日(一年前に独立起業した日)より「新米コンサルタント独立起業日記」としてお届けするようにしたいと思います。
 その間に、現在の続きを執筆し、一年後には是非新シリーズとして発表したいと思っています。
 なお、竹根好助が独立起業するまでの一年間につきましては、現在、ブログにてお届けしていますし、ウェブサイトにも掲載していますので、ご覧下さると幸いです。
     ブログ掲載     ウェブサイト掲載
 引き続きのご声援とご愛読をよろしくお願いします。

【経営コンサルタント参考図書】
 「小説 新米経営コンサルタント竹根の起業日記」にも、しばしば登場する「クリティカル・シンキング」であるが、経営コンサルタントのみならず、ビジネスパーソン、学生、家庭の主婦など誰にも通じて必要なスキルを図解を中心にやさしく解説している
 「クリティカル・シンキングのポイントが解る本
   今井信行著 秀和システム 1,400円+税


【最新の日記】
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【経営コンサルタント参考図書】
 「小説 新米経営コンサルタント竹根の起業日記」にも、しばしば登場する「クリティカル・シンキング」であるが、経営コンサルタントのみならず、ビジネスパーソン、学生、家庭の主婦など誰にも通じて必要なスキルを図解を中心にやさしく解説している
 「クリティカル・シンキングのポイントが解る本
   今井信行著 秀和システム 1,400円+税
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本日までのあらすじ

【 先月までのあらすじ 】

 かねてより経営コンサルタント業に興味を持っている竹根好助は2013年、35歳の商社マンであった時の通勤途上で、「経営コンサルタント」をキーワードとしてグーグルで検索した。Wikipediaの上にトップに表示された「経営コンサルタントへの道」というページが妙に気になり、毎日のように開くようになった。
 そのサイトを通じて知修塾という若手経営コンサルタントの独特な研修会を知り、次第に日本経営士協会という団体に興味を持つようになった。「中小企業診断士だけが経営コンサルタント資格ではない」というショッキングな表現が目に留まった。日本経営士協会が公認会計士制度誕生の折に、日本で最初にできた経営コンサルタント組織であることがわかった。入会し、研修を受けて、アシスタントコンサルタントの資格である「経営士補」の資格をようやくのことでとることができた。
 ヘッドハンティングにあい、2013年11月末で日本を代表する竹之下経営というコンサルティング・ファームに転職。商社とは全然異なる仕事ぶりに戸惑うばかりか、その実態はカルチャーショックでさえある。コンサルティング・ファームのすごさを見せつけられる一方、企業診断や社員研修等の仕事に偏重し、何となく違和感も覚えるようになった。平均年収が一千万円に満たない経営コンサルタントが50%近くもいるという経営コンサルタント業界の厳しさも知った。
 本来竹根がやりたいと思っている中小企業に入り込んで、顧問としてコンサルティングをするというやり方が少ないことに嫌気をさし、遂にコンサルティング・ファーム生活に、2014年2月末で見切りを付けて独立起業した。
 独立・起業をしたもののクライアントが見つからず心許なさは募るばかりであったが、日本経営士協会のチュータリングサービスのタスクを通じてなにか曙光が見えてきた。自分自身の経営コンサルタントとしての生き方を改めて考え直す契機となった。クリティカル・シンキングという経営コンサルタントに取って不可欠なスキル研鑽を毎日欠かさず続けたせいでもある。
 ようやく匠製本機械というクライアント第一号を獲得できた竹根であるが、なかなか次のクライアントも見つからず焦りもあるが、匠製本機械の仕事も面白く、新規クライアント開拓と並行してすすめた。
 新規クライアント開拓の電話作戦で警官から職務質問にあい、あわや逮捕されるのかという怖い経験もした。JETRO会員になって、その会員にアプローチをしかけたりする日々である。そのような中、IP電話やSKYPEの利用ということも学びながら、経営コンサルタントとしての地がためをしている。
 竹根は、クライアント開拓のために「手紙作戦」を手を変え、品を替えの手法で、工夫を凝らしながらの試行錯誤を続けている。新規クライアント開拓に力を注いでいるものの、その成果が結果として表れない。「量の作戦から質の高さに」と戦略変更を迫られてきた。
 唯一のクライアントである匠製本機械にアメリカの知人から自社商品ではないが、小型断裁機の問合せがあった。仕入れ価格に40%以上もの差があり、現実の厳しさに直面し、メーカーに折衝することもした。顧客には、価格の見直しを、メーカーにはライセンス生産の提案を、クライアントには自社製造の可能性検討をお願いし、契約がまとまる。満を持して送付した見本機は、先方から改良希望が出された。いったんは、意気消沈したが、改良にと組み始め、その甲斐もあってアメリカでの断裁機ビジネスを代理店が初めてくれた。
 これまで製本機械というどちらかというと世界全体で縮小産業という位置づけだけなので、これ一本という製品ラインへの不安は募る。その中で、3Dプリンターという今後有望な市場に竹根は目を付けた。
 また、経営コンサルタントとして独立起業して半年になるにもかかわらず、クライアントは一社しかない。唯一のクライアント匠製本機械でのコンサルティングを通じて、経営士・コンサルタントのおもしろさが見えてきた。何とか、クライアントをあと二~三社欲しいという強い願いからクライアント開拓にも力を入れてきた。そのような中、商社時代に面識のあったセント光学の社長が面会に応じてくれた。クライアント第二号にするために全力を尽くし始めたが、六回も提案書を書き直したにもかかわらず、見向いてもくれない。七回目の提案書を胸に抱いて訪問したが、何となくだしそびれてしまった。竹根の脳裏に、何かがひらめいたのだ。そのひらめきを八回目の提案書に認めて、セント光学社長に恐る恐る差し出した。なんと、それが簡単に認められたのである。その理由を自分なりに分析し、この第二のクライアントでの仕事も成功させようと強く決心した。
 一方、日本経営士協会のチュータリングサービスサービスで講師から「経営コンサルタントに取って情報発信の重要性」を学び、そのことから「情報は、発信するところに集まる」という言葉を聞き、ブログを書くことにした。

今月本日までのあらすじいかにクライアントを獲得したか 0201

 匠製本機械の小型断裁機の見本機が出されたものの年末のタイミングであったので、1月からビジネスを開始してくれているはずである。しかし、まだニュースは入ってきていない。商品ラインが縮小産業の製本機械ということからも、匠製本機械の将来は暗い。何とかライン拡充をしたいと強く願う。いろいろと考えられる中でも、3Dプリンターという今後有望な市場に竹根は目を付けた。かといって、3Dプリンターの基本技術であるNC技術はほとんど持っていない。しかし、将来を託せる商品であることを思うと、まず、海外メーカーからの輸入を検討することにした。幸い、手頃なメーカーが数社候補として考えられる。

 第二クライアントであるセント光学での仕事が始まる初日は、さすがに緊張した。社員に受け入れられなければ、いくら社長と顧問契約ができていても仕事にならない。社内を廻りながら、社員に声をかけた。朝礼での挨拶が功を奏したのか、比較的好意的な反応を感じ、まずはホッとした。社長のニーズにとにかく耳を傾け、それを実現して行こうと決意を固めた。また、これまでは商社経由での輸出であったが、直貿易をする準備も始めた。

 ようやく二社目のクライアントが見つかったとはいえ、そこでキチンと仕事ができるのかどうか、製本機械という縮小産業のクライアントの将来をどの様に考えるか、難問山積の新米経営コンサルタント竹根である。

【 先月までの詳細あらすじ 】
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 先月までの詳細あらすじを月単位でご紹介しています。

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登場人物・団体・企業

◇ 竹根好助
 当日記の当事者、若き日の私にそっくりな男、商社マン35才、2013年4月1日に経営コンサルタントとしての独立起業。新米コンサルタントとして、西も東もわからない中でもがきながら懸命に生きる。
 愛コンサルタント
 日本経営士協会理事長である愛氏が経営する会社。愛氏は経営コンサルタント歴四十年の大ベテラン
◆ 日本経営士協会 経営コンサルタント業界で最初にできた資格付与・育成の団体。ネット利用研修チュータリングサービス、首都圏で「知修塾」という若手コンサルタント育成講座を毎月開催している。
◇ 秋元 商社マン、竹根の大学時代からの親友。教育学部で数学を専攻

◇ 笹本 日本経営士協会知修塾コーディネーター
 匠製本機械 東京文京区にある、従業員10数名の製本機械メーカー、竹根の最初のクライアント
◇ 秋松正治 製本機械メーカー取締役営業部長、工業高校卒
◇ 岡田 会長、匠製本機械創業者で前社長現会長、経理財務担当
◇ 島尾 匠製本機械取締役工場長、旋盤工あがり
 萩野専務 匠製本機械の営業・輸出担当
 橋上社長 匠製本機械社長、一流国立大学卒、理論家

◆ USGM US Graphic Arts Machinery Inc.米国の印刷機械販売会社、匠製本機械の顧客
◆ セント光学 東京府中市にある顕微鏡を主体とした光学機器メーカー
◇ 向坂社長 セント光学創業社長、でっぷり太った小柄な、男気のある好人物
◆ 竹之下経営 日本を代表するコンサルティング・ファーム、竹根がお世話になる
◇ 本鈴 竹之下経営で本部長をしていたが、竹之下を退職、経営コンサルタントとして独立・起業

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