万葉の時代、天智天皇の弟、大海人皇子は吉野離宮日雄殿にて修行。されておりました。
ある夜、山の中に満開の桜がみごとに咲き誇る夢をごらんになる。翌朝、めざめ、冬にもかかわらず夢そのままに一本の桜が美しく堂々と咲いていました。
すぐに役行者の高弟であります角乗に夢判断を命じましたところ、「桜の花は日本の花の王です。この夢は殿下が天皇の位につかれるよい知らせでしょう」と答えました。
翌年、壬申の乱に勝利し、大海人皇子は帝位につかれ、天武天皇となりました。天皇は、その桜の下に一寺を建立し「櫻本坊」と名づけ、角乗を住職に迎えました。
今日では、勅願所であり、修験道の根本道場でもあります。夏の大峰奥駈修行をはじめ、聖天尊、釈尊、地蔵尊などの法要があります。 (桜本坊サイトより作成)
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