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電通鬼十訓 ”当たり前”が実行できる |
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電通鬼十訓 【第10訓】 摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、 でないと、君は卑屈未練となる |
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■■ 【第10訓】 摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、 でないと、君は卑屈未練となる When confrontation is necessary, don't shy away from it. Confrontation is often necessary to achieve progress. ■ 八方美人とビジネスパーソンの成功 「あの人はいい人だ」と言われる人が、ビジネスの世界で必ずしも成功しているわけではありません。むしろ、その様な人の方がビジネス界であまり認められていないことの方が多いような気がします。 「八方美人」という言葉があります。周りの人全てに気に入られようとする行為は、周りの人から見て心底信頼されることが少ないのです。ビジネスの世界では、「信用」ということがベースですので、心底信頼されない人は、ビジネスの世界では生きづらいと言えます。 一方、多くの人から嫌われる人もいます。その中には自己主張が強く、相手の気持ちを斟酌できない人が多いのです。 昨今、その様な人が多いというか、自己中心的で、他人のことに無関心な人が多いように感じます。 例えば道を歩いていて、ぶつかりそうになるまで回避しようとしない人が多いです。また、人の前を横切ることを平気で行い、道を譲るという行為もほとんど見られなくなってしまいました。 体が一寸(ちょっと)触れただけで「切れてしまう」という現象が起こり、口論になったり、ひどいときには殺傷事件などに発展したりすることもあります。 「駅員が暴行を受ける」というニュースも良く耳にするようになりました。金を払って電車に乗っているのだから、駅員が自分達にサービスを提供して当たり前という風潮があるように思えます。時として、それが「上から目線」であることが多いのです。 私たち、経営コンサルタントという仕事をしていると、どうしても相手の問題・課題を見つけようという視線にいつの間にかなってしまっているのです。それが「上から目線」と見られることも多々あります。 ■ 上から目線に気をつけよう 自分では、上から目線にならないように努力をしているつもりですが、お節介焼きな私はつい口を出してしまいます。それが上から目線のように見られてしまいがちです。 折角(せっかく)できあがった人間関係を、その様な一寸(ちょっと)した不注意で台無しにしてしまうこともあります。一度こじれた人間関係というのは、なかなか修復できません。修復は不可能と言っても過言ではないほど、時間やエネルギーが必要です。 その様な努力が嫌で、人との関わり合いをあまり持ちたくないという人も多いようです。それが蔓延すすると、他の人に関心が薄く、自己中心的になってしまうのかもしれません。 ■ 有能な管理職は始末書を書く? 経営コンサルタントを長らくやってきていると、多くの管理職や役員さん達と接する機会があります。ところが「この人は有能な管理職だろう」と思う人が意外と上司から嫌われたり、煙たがれたりしています。 さらに面白いことに、有能な管理職というのは、たくさんの始末書を書いているという事実です。 ビジネスは、前向きに取り組めば、いろいろな問題にも直面します。その全てを上手にこなせるとは限りません。その過程の中には、相手と意見が対立することもあります。 その時に、相手の言い分を理解するように努力できる人は、いったんは対立をしても、すぐに相手の良さを認めることができます。例え、相手と合意できなくても、相手の異なる立場や考え方に賛同できなくても、双方が相手を認め合うことにより、人間関係は良いものになります。 ■ 先輩が親身に協力してくれる人間関係 私が、現職である経営コンサルタント団体のトップになったときに、学校の先輩で、信頼できる人に右腕として支援をお願いしました。立場上は私が上ですが、相手が先輩であることから、相手を立てるようにしてきました。 その先輩も私の力を認め、組織のために一所懸命やってくれました。時々意見が異なることがあります。彼は、上司の私に対してこびへつらうことをしません。私は例え相手が先輩であっても、先輩の言うことに納得ができなければ合意しません。 その様な衝突の中で、解決策を見いだしながらやってきました。おかげで、その人が私を裏切る行為をしたことはありません。平素、その様なやり方をしているので、裸と裸のぶつかり合いです。そこに真の信頼関係が成り立つと考えています。 ぶつかり合いは、必ずしもゼロと1とのぶつかり合いではなく、話し合いの中で新しい道が拓けてくるのです。妥協とも異なる方策が、あるいは知恵が生まれてきます。「摩擦は進歩の母」なのです。 |
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