|
|||||||||||
|
|||||||||||
電通鬼十訓 ”当たり前”が実行できる |
|||||||||||
|
|||||||||||
電通鬼十訓 【第9訓】 頭は常に全回転、八方気を配って、 一分の隙もあってはならぬ、 サービスとはその様なものだ |
|||||||||||
■■ 【第9訓】 頭は常に全回転、八方気を配って、 一分の隙もあってはならぬ、 サービスとはその様なものだ At all times, challenge yourself to think creatively and find new solutions. ■ 人間と集中力 「人間の集中力は30秒、注意力は3分しか持続しない」というような言葉を聞いたことがあります。いずれにしろ、物事を持続的に維持することは難しいです。 何かをしようとして、その場所に行ってみたものの、何のためにそこに来たのか思い出せない、という御経験はありませんか。これは、前頭葉の記憶が飛んでしまった状態です。 その様なときに、元の場所に戻って考え直すと、何をすべきだったかを思い出すことがあります。 ■ パーソナル・ドック 自分が何をなすべきかを文書にしておくと、それを見るだけで自分が何をなすべきかを思い出し、自分を叱咤激励して行動に起こさせるという働きをすることができます。 再び私事ですが、毎年正月に自分の棚卸しをします。私がクライアント・顧問先で使う「パーソナル・ドック」という手法を使います。人間ドックは、健康のチェックのために毎年受信することが好ましいですが、これは人間ドックをもじった、自分自身、すなわち「パーソナル」な「ドック」なのです。 自分自身の長所や短所を見直し、また前年のパーソナル・ドックで何をすべきかを決定した事項の進捗状況をチェックして、本年度の自分の生き方を計画するのです。一般論で換言すると、新年を迎えて、その年の自分自身の「P・D・C・A」のスタートにするのです。 その年の目標を明確にし、それを文書化し、常にそれを見られるようにしておきます。 ■ ひらめき!!! 自分の机に向かったり、電車の中で携帯を見たり、ことある毎に自分のテーマを見ることにより、自分自身に意識付けをすることができます。すると、自分がやるべきことをサボっていたり、それまでこのような方法でやろうと思っていたことよりさらに良い方法を見いだしたり、といろいろな変化が起こります。 例えば、クライアントのことに、いろいろと思い巡らしているときに、クライアントの現状がどうなっているのや、計画との乖離が頭の中に入っていると、「あっ!そうだ!」とそのクライアントのために何をしたら良いのか、ひらめきがあります。 「ひらめき」とはひょっとすると神様の思し召しなのかもしれないと考える人もいるでしょう。 「蓄積がなければひらめきは起こらない」 ■ ひらめきはすぐに消えてしまう 私は、平素から自分自身への意識付けがないとひらめきは起こらないと考えています。ひらめきが神様の思し召しかどうかは解りませんが、平素から自分自身への意識付けをしているとひらめきが訪れるような気がします。 ところが、ひらめきというのは、時として一瞬のうちに消え去ってしまい、再びそれを思い出そうと思っても思い出せないことの方が多いと言えます。 そのために、手元にメモを常に用意しておき、ひらめきがあったらすぐにメモを取ります。 ところが、これをそのままにしておくと、再びそのメモを見る機会は訪れなかったり、見当違いのタイミングでそれに再会して、その時にはすでに価値を失っていたりということがしばしばあります。 パソコンに向かっているときには、私はATOK Padというツールを使って、電子的に記録しておきます。これはキーボードのCtrlキーを2度押すと自動的に起動して、メモを記録できる画面になります。 ひらめいたときにすぐにATOK Padに入力ができるときにはキーボードより入植をしてしまいます。ところが、ATOK Padを立ち上げているときに、そのひらめきがどこかに飛んで行ってしまいそうなことがあります。その様なときには、メモ帳にメモを残し、後でATOK Padに入力をします。 ■ ひらめきを活かす ひらめきを必ず利用できるようにするために、時間が取れるときに、ATOK PadのメモをTo Doリストにコピー・アンド・ペーストしておきます。 この作業は、文字にすると大変手間のようですが、「八方気を配って、一分の隙も」とあるように、価値ある情報を大切にしたいので、手間を惜しまない方がベターと考えています。この作業により、自分自身への意識付け、すなわち「頭は常に全回転」にもなります。 「何をするのかを明確にする」「それを実践する」「それを振り返る」「次の行動に繋げる」 これはすなわちしばしば言われる「P・D・C・A」に他なりません。別項で既述の通り、私これを、APMと言っています。 APM(「P・D・C・A」を核とした「P・D・C+S/A」、アクション・プロセス・マネジメント)が必要なのは、新人だけではありません。お恥ずかしい話ですが、それを定着すべき立場にいる経営コンサルタントや社員研修トレーナーの中にも体や心でそれを活かしているとは言えないのです。 ■ 時代変化に即したコンサルティング 近年、経営に高度な知識や技能が求められることから、経営コンサルタントも単独でクライアント・顧問先に十分対応することが困難となっています。その対応策としてチームでコンサルティングを行うことが多々あります。 ところが、一匹狼としてやってきた経営コンサルタントの中には、知識や情報が先行してしまい、正しいAPM定着を支援するどころか、自分自身がそれを実行できていないのです。 チームをとりまとめるチーフコンサルタントから「当事者意識を強く持て」と厳しく指導されます。 すなわち、自分の専門分野ではキチンと仕事ができても、他のコンサルタントと連携して、部分最適ではなく、全体最適を目指すという他のメンバーへの配慮に欠けることから、自分の勝手な判断で行動してしまうのです。 「頭は常に全回転、八方気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはその様なものだ」 「コンサルティング」というサービスは、クライアントのことに「頭は常に全回転」して、クライアントのことを考える「八方気を配って」いる必要があります。 そこに手抜き「一分の隙」があっては、一寸(ちょっと)したきっかけで企業がおかしくなることもありますのでそれを回避します。 コンサルティングというサービスにも「鬼十訓」が通じます。コンサルタントだけではなく、企業においても通じることがあると信じます。 |
|||||||||||
↑TOP | |||||||||||
|
|||||||||||
↑TOP |