丙申堂内のガイドをして下さった女性が、わざわざ私をそこまで案内してくれました。
道すがら、野の花が可憐に、しかしひっそりと咲いていました。
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風間邸から80mほど北に向かいますと、
別邸無量光苑釈迦堂の門が見えてきました。
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四つ辻を右手に折れると左手に門があります。
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釈迦堂門の正面
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別邸無量光苑釈迦堂へ玄関 |
門を入りますと左手や正面に竹林が配されています
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釈迦堂玄関
豪華な建物を想像していましたが
簡素な玄関に親近感を持ちました。
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無量光苑釈迦堂は、良質の杉材を使った数寄屋風建築で、明治43年(1910)、丙申堂の別邸として建てられました。
主に来客の接待などに使われていた豪商のもてなしの館です。
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玄関のある部屋は、訪れた人の背をピンと張らせる何かがあります
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現当主が、床の間に御石仏釈迦像(大正12年、東京帝国大学印度哲学科・常盤大定師より寄贈)を安置して「無量光苑 釈迦堂」と命名しました。
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床の間の釈迦像は、緊張感をすぐにほぐしてくれました。
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構造や意匠に優れ、別邸建築を考える上で貴重な資料であるとして、
2002年2月、国の登録有形文化財に指定されました。
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風間家は、代々、浄土真宗への信仰が厚く、創建時から「無量光」の額がかけてあったことから、八代目当主・幸右衛門が建物と庭園を合わせて「無量光苑」と命名したそうです。
現当主が、床の間に御石仏釈迦像(大正12年、東京帝国大学印度哲学科・常盤大定師より寄贈)を安置して「無量光苑 釈迦堂」と命名しました。
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「無量」とは「無限の」とか「数限りない」という広がりを意味し、
光明をもたらしてくれるというところから
「無量光苑」となづけられたのですね
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別邸無量光苑釈迦堂 落ち着いた雰囲気 |
良質の杉材を使った数寄屋風建築
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釘隠しは、ひとつとして同じデザインではありません
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2005年10月に全国公開された藤沢周平原作の映画「蟬しぐれ」では、文四郎とおふくの再会シーンが撮影された小座敷です。
映画のロケ地としても大勢の方が訪れています。
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広さ約2700平方メートルの庭園は、樹齢200年を越えるソメイヨシノ、山桜、枝垂れ桜、ツツジ、モミジ林、ツバキ、ハギなど数多くの花木があり、季節ごとに彩りを添えます。
特に築山に沿って、白ツツジがいっせいに咲く時期(5月中旬)が最も華やかで美しいといいます。
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別邸無量光苑釈迦堂 ツツジ・萩の庭園 |
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