■ 旧風間家住宅・丙申堂
鶴岡カトリック教会天主堂の北、数十メートルほど歩きますと、旧風間家の住宅の純和風の門が見えてきました。
風間家は、鶴岡城下で庄内藩の御用商人として発展し、後に鶴岡一の豪商となり産業の振興に力を注ぎました。
明治29年丙申の年、武家屋敷跡に風間家七代当主・幸右衛門によって住居と営業の拠点として建てられた「丙申堂(へいしんどう)」は、干支が丙申の年であったことにちなみ、この名が付けられました。薬医門(約200年前の武家門)のある商家として当時の繁栄ぶりをよく残しています。
約4万個の石が置かれた石置屋根が特徴で主屋を中心に4つの蔵や広大な板の間と大黒柱など、豪商の往時の面影を今に伝える貴重な歴史遺産として国指定重要文化財にも指定され、注目を集めています。
ガイドツアー形式となって、内部を20分ほどで案内してくれました。最後に紹介されたのが、2005年10月に全国公開された藤沢周平原作の映画「蟬しぐれ」では、文四郎とおふくの再会シーンが撮影された小座敷で、映画のロケ地としても大勢の方が訪れています。
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