御衣黄 |
毎年春には、金堂前の染井吉野や鐘楼前のしだれ桜など、13種のサクラが競うように咲き誇ります。
仁和寺は、御室桜が有名ですが、知る人ぞ知るといわれるのが御衣黄(ぎょいこう)です。
御衣黄は、淡緑色をした珍しいサクラです。
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御室桜と同様に、仁和寺の御衣黄は、背丈の低い桜です。
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花の大きさは、2〜2.5cmの大きさで、花弁数は10〜15枚の八重咲きです。
最大の特徴は花弁が肉厚で淡緑色をしていることです。
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中心部に紅色の条線があり、
開花時には目立ちませんが、
紅変といって、
開花してから次第に中心部から赤みが増し、
散る頃にはかなりピンク色になります。
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花弁の淡緑色は、葉緑体によるものです。
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似た種として「ウコン(鬱金)」がありますが、
御衣黄ほど緑色が強くなく、
淡黄色といったほうが近い表現です。
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緑色の部分の裏側には、
ウコンの花にはない気孔も持っていますので、
葉に近い面もあります。
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御衣黄 名前の由来 |
勅使門
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勅使門前の御衣黄
御衣黄という名前は、
江戸時代中期から見られる、
貴族の衣服の萌黄色に近いことに由来しています。
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花と共に、葉も出てきています
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天皇・皇后お手植えの御衣黄
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中門前の御衣黄
奥に五重塔が隙間から見えます。
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緑色の濃さは、地方によっても異なるようです。
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まだ、つぼみの堅いところもありました。
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花の色が緑色なんて、信じられませんね。
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なんとも言えない気品ある淡緑色
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手前は御衣黄、左手のピンクは八重桜でしょうか?
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ちょっと紅味が出てきている花もありました。
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中門前の御衣黄
御室桜と同様に、背が低いです。
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中門左手前の御衣黄
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中門と五重塔が見えます。
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御室桜 |
江戸時代に再興された頃に植えられた御室桜(おむろざくら)は、例年4月中旬に見頃を迎えますが、近年は早まってきています。
当時と同じ姿を現在に伝えているといわれていますが、かつては八重桜でした。それが近年は一重のサクラが多くなっています。
仁和寺は、真言宗御室派総本山です。その名前に出てきます「御室」から、仁和寺中門左手に御室桜はあります。
史跡・名勝・天然記念物として広く知られ、江戸時代から庶民にも愛されています。
御室桜は遅咲きで、背丈の低い桜です。
桜の下に粘土質の土壌であり、土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせないことから背丈が伸びないといわれています。
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↑ 拡大
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訪れたときは、やや遅めでした。
通常ですと入場料を取られますが
遅いことから無料で拝見できました。
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御室桜のある苑内は、日本の通路があります。
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サクラの絨毯とタンポポ
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タンポポが、サクラの絨毯に遠慮がちに咲いていました。
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ピンクの絨毯が続いています。
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青い空に御室桜
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時期的に遅いといっても
暖かい日が続いたからです。
例年なら今がベストシーズン
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御室桜に新緑
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御室桜と五重塔 |
御室桜から五重塔が頭をもたげています。
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一段高い所から
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青い空を背景にそびえる五重塔
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ベストアングルのひとつ
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チョコッと帽子の頭を出す五重塔
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近景のサクラも良いでしょ!
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御室桜と五重塔に
緑の松と青い空
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五重塔の九輪がちょこんと
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御室桜に包まれた五重塔
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五重塔ばかりではなく
サクラ君にも経緯を表して
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アップの御室桜
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アップの御室桜と五重塔に
緑の松と青い空
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建物は茶処
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参道から中門方向を見る
順光のサクラは色が鮮明
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仁和寺のツツジとサクラ |
ツツジの露出が良くないですが
五重塔ははっきりと
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なんとかツツジの鮮やかさを引き出せました
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次々と観光客が写真撮影のためにこの前に立ちました。
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サクラに負けじとツツジが処々に
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しだれ桜にツツジ
バックは五重塔
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八重桜と新緑
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まだ残っていたソメイヨシノ
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鐘楼前のしだれ桜
ちょっと時期的に遅かった
八重紅枝垂れ
背景は鐘楼
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仁和寺には、有明も結構見られます
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鐘楼隣の御影堂の壁とツツジ
右手奥は水掛不動尊
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