経営者・管理職とコンサルタントの交流サロン

発行にあたって


 この度、Pubzine様のご協力を持ちまして、念願のメール・マガジンを発行する
段に至りました。

 私事で恐縮ですが、経営コンサルタントの業界で20年余の永きにわたりお世話
になってきました。しかし、力のある多くのコンサルタントが情報不足から、持て
る力をもてあましているのが現状です。

 また、これから経営コンサルタントを始めたいのだが、どうしたらよいのか困っ
ている人たちも多く、私たちのホームページをご覧になって問い合わせをいただく
ことも多々あります。

 一方で、経営者や管理職、あるいは商工会議所様を始め多くの団体様で能力のあ
るコンサルタントや講師をお捜しであるのも事実です。

 このような、ミスマッチを解決するお手伝いを、お世話になってきたこの業界へ
の恩返しとして、グロマコン − Global Management Consultants グループで行お
うと考えた次第です。

 今後とも末永いおつきあいをよろしくお願いします。






連  載 失敗しない経営者・管理職はここが違う

         No. 005  September 15, 2001

第一章 「管理」というのは暖かいものです
 1−5 個人の財産と会社の財産



 「管理」という言葉は、企業において嫌われている代表的な言葉の一つではない
でしょうか。
 でも、私は「管理」というのは「暖かいもの」と考えています。
 「暖かい管理」とは何かをご一緒に考えてみたいと思います。



■■■ も く じ ■■■

  ◆ 第一特集 「失敗しない経営者・管理職はここが違う」

         第一章 「管理」というのは暖かいものです

          1−5 個人の財産と会社の財産

  ◆ 第二特集 ゼロから始めるパソコン・インターネット講座 

         初心者のためのOS再インストール

  ◆ 無料診断企業募集

         あなたの会社をコンサルタント育成にご提供ください

  ◆ 経営コンサルタント募集

         プロも希望者もコンタクトしてください



 残暑の候、いかがお過ごしでしょうか?
 一時の猛暑の後涼しい日もあり、また夏休みをゆっくりお過ごしになり、英気
を養うことができ、やる気十分でいらっしゃるのではないでしょうか。

 私どものメールマガジンも第5号となりました。三日坊主といいますが、5号
を出せばその懸念もなくなったと読者の皆様のご評価をいただけるのではないか
と手前味噌な考えをしております。






蓄積は力


 今回は、「個人の財産と会社の財産」をお贈りしたいと考えています。でも、
懐を豊かにする投資のお話しではありません。


■■■ 営業の設備投資? ■■■

 今日の日本の基礎を築き上げることができた要因の一つに日本企業の旺盛な投資
意欲があげられます。ところが、その投資の大半は生産力向上の設備投資偏重で
あり、営業力強化の投資は微々たるものでした。

 高度成長時代のように作れば売れた時代からは想像もつかない厳しいこの時代、
需要を創造し、顧客を育成して、販売にしのぎを削る時代に生き残り、成長し
ていくためには営業力の強化はもっとも必要な経営政策の一つといっても過言で
はありません。直接・間接いずれにしても、自ら売る力を持たない企業は生き残
れないのです。

 企業力の強化・充実の必要性を痛感しても、どのようにしていったら強化・充
実できるのかわからないというケースは多くあります。企業の多くは独自の製造
方法やノウハウ、特許を持っているのに、独自の販売方法、技術、ノウハウを持
っているところは少ないのです。自社の現状に適した企業ノウハウの確立こそ
営業力の強化の基礎なのです。



■■■ ノウハウの蓄積 ■■■

 「ローマは一日にして成らず」、企業ノウハウも一日にして確立できるものでは
ありません。日々の活動の積み重ね、すなわち日程スパイラル→週間スパイラル
→月度スパイラル→年度スパイラル→の積み重ねが企業ノウハウの確立の基礎で
あり、借り物の知識ではノウハウの蓄積はできません。

 その積み重ねも形の異なった石を積み重ねるよりは、ブロックのように規格化
されたものを積み重ねたほうが高く、早く積み上げることができます。いくら速く、
高く積み上げても、簡単にくずれてしまってはなんにもなりません。また積み上
げる途中でくずれてしまっては、それまでの努力も水の泡となって消えてしまい
ます。

 社員一人一人が持つ能力には限りがあっても、それを集めれば大きな力になり
ます。社員の能力や経験を蓄積し、企業の力を蓄えてゆきます。ここで止まっては
個人の財産を吸い上げるだけで終わってしまいます。企業の蓄え=財産が大きく
なったら、それを管理を通じて社員に還元し、社員の力を大きくしてゆきます。








■■■ ナレッジの蓄積をマニュアル化 ■■■

 企画化されたブロックは高く積み上げることができます。規格されたブロックに
あたるものが、このスパイラル・マネジメントでは統一化された管理フォームであり、
それが簡単にくずれないようにするために、毎日の営業活動を、幹部の指導と
衆知を集めるための効率的な会議という鉄筋を入れることにより強度を増し、
失敗を次のジャンプへ、また成功の反復を、自らの努力の結果としてマニュアル
という形にまとめあげます。

 まとめ上げられたマニュアルは、新人等、そこにまとめ上げられたレベルに達
しない人たちの達成目標であり、マニュアルどおり実行すれば、一定のレベルは
保てるという、必要最低限必達の道具でもあります。このように、能力、作業の
基準づくりをすることを標準化の推進といいます。

 標準化するために、報告書・計画表等の書類を統一化し、その記入の基準をつ
くり、営業パーソン同士の比較を容易にします。また指導に当たっては、最低限
どのようなポイントをチェックし、どのように指導しているかを述べた指導書により、
指導ポイントをはずすことなくOJTがすすめられるようになっていなければなり
ません。蓄積されたのデータの分析をするのに所定の手法を定めておき、
その分析に基づき計画や方針の立案をします。これが標準化された状態といえ
ます。そして指導書そのものも常に改訂されていく仕組みが必要です。

 企業業績向上の要は、ノウハウの蓄積であり、ノウハウの蓄積は、標準化の上
にこそ、効率良く蓄積されるものであるといえます。企業体質にマッチした標準
化こそ、業績向上に直接大きな影響をおよぼすものです。標準化とノウハウの蓄
積こそスパイラル・マネジメントの両輪です。

  標準化されていないノウハウの蓄積は、データ基準にバラつきがあるためノウ
ハウの蓄積にならず、ばらばらデータの集積にすぎません。従って生きたデータ
として活用されにくいわけです。一方、ノウハウとして蓄積されたものを整理し、
活用しやすいものにやきなおす(これが標準化)ことなしには、これまたデータ
の集積にすぎず、活用可能なノウハウとして自ら血となり肉とはなりえません。

 ここで標準化され、蓄積されたノウハウ、これがその企業・社員の「あたり前」
になるのです。知恵と工夫の蓄積、これがナレッジであり、それを活用すること
がナレッジマネジメントの神髄なのです。

◆ バックナンバー一覧

      http://www.glomaconj.com/pubzine/backnumber.htm



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      第二特集 ゼロから始めるパソコン・インターネット講座 

      ◆ 初心者のためのOS再インストール ◆

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 私たちの仲間には、まだまだパソコン初心者が身の回りにたくさんいます。

 少しでも多くの人に、パソコンを、インターネットを、ITを利用していただ
くために、簡単な疑問・質問をもとに、初心者にわかりやすく解説してみました。

 ITにお詳しい方から見れば、そんなことも知らないの、そんな説明は間違え
ている、などとおしかりを受けそうなことに挑戦しています。

 

■■■ システムの再インストールとは ■■■

 システムの再インストールというのは、システムに不具合が生じたときに行う処
置です。

 ここでは、Windows98を前提にお話ししますので、Macや他のOS(基本ソフト)
をお使いの人は参考程度にお聞きいただけばよろしいかと思います。

 システムの再インストールというものは、Windowsそのものを初期状態に
置き換える作業なのです。

 初期の状態といっても、パソコンを使っているうちにいろいろな設定をしたり、
ファイルをコピーしたりして、パソコン内は初期状態とは異なっているのが普通
でしょう。


■■■ 再インストールでどうなるのか ■■■

 再インストールには、初期化して再インストールする場合と、システムの上書き
という方法の2方法に大別できます。

 前者は、ウィルスに冒されたような場合とか、システムの異常がひどい場合に行
います。

 この操作をすると、買ってきたときと同じ状態になりますので、アプリケーショ
ンのインストールやインターネットをはじめ各種の設定をすべてやり直さなけれ
ばなりません。

 ハード的に問題がなければ、まっさらな、新品の状態からスタートできます。そ
れまで保存していたデータも消えてしまいますので、このインストール方法をと
るときには、データのバックアップや、各種設定の状態を保存したり、記録して
おく必要があります。

 後者の上書きインストールというのは、簡便的な再インストールです。

 Windowsシステムの軽微なトラブルの時に有効です。ただし、この方法で
は問題が解決しないことがあります。

 その反面、長所もあります。インストールしてあるアプリケーションや、各種の
設定はほとんどそのまま生きています。


■■■ 再インストールの方法 ■■■

 インストールは、セットアップと表現されることもあります。

 パソコンやバージョンによって手順が微妙に異なりますので、再インストールす
る場合にはお手持ちのマニュアルに従って操作することをおすすめします。

 再インストールの方法は、Windowsの「ファーストステップガイド」とい
うマニュアルの「インストール」(バージョンにより異なりますがSEの場合には
第2章)という章に記述されている手順を参考にして行ってください。

 プリインストールマシン(PCメーカーが各種ソフトを添付し、それをインスト
ールした状態で販売)の場合には、メーカーのマニュアルに「再インストール」
という章がついていることがあります。

 この場合には、OSだけでなく、付属するその他のアプリケーションも再インス
トールしなければならないこともあるので、マニュアルをよく読んでください。


■■■ 再インストールの手順 ■■■

 OSのバージョンによって手順も多少異なりますが、再インストールの場合には
パソコンが起動している状態で、WindowsのCD-ROMをセットします。すると通常は
自動的にセットアップ・プログラムが走り出します。

 CD-ROMをセットしてもセットアップ・プログラムが起動しなくても心配ありま
せん。マニュアルに記述されていますが、 Windowsのスタートボタンをクリック
し、ファイル名を指定して実行メニューを使ってインストールします。Explorer
を使う方法もあります。

 起動フロッピー・ディスクが必要なバージョンの場合には、インストールの時に
作成したり、はじめから添付されている起動ディスクから起動することもできま
す。通常は、CD-ROMだけでWindowsが起動すると思いますので、起動フロ
ッピー・ディスクを使う必要はないでしょう。

 あとは、画面の説明やメッセージに応じて操作をしていきます。


■■■ 再インストールの注意点 ■■■

 ただし、上書きインストールの場合には、作業の途中で、初期化によるインスト
ールか上書き(修正)インストールかと聞いてくる画面が出てくることがありま
すので、その時に絶対に初期化(フォーマット)する方法を選ばないでください。

 もし、ここで初期化を選んでしまうと、インストールしてある内容・設定やデー
タがすべて消えてしまいます。

 再インストールでは、何が起こるか分かりませんので、例え上書きによる方法を
選んでも、データや各種設定は必ずバックアップをとっておく必要があります。

 とはいえ、再インストールは決して難しいことではなく、画面に従って、正しく
進めれば意外と簡単です。

 CPU(パソコン心臓部)の性能やその他の条件により異なりますが、45〜75
分程度で上書きインストールができます。

 私が使っているパソコンでは、この一年間に再インストールを3回ほどしていま
す。それほど再インストールというのは珍しい作業ではないのです。

 実は、再インストールする必要があると言うことは、OSの信頼性が低いというこ
となのでしょう。



■■■ 自信のない人への再インストールのアドバイス ■■■

 再インストールは、前述のように決して難しいことではないのですが、OS(基
本ソフト)を変更するのですから、危険は常に付き物です。

 その対処法が、データのバックアップです。

 万一、パソコンがおかしくなったときの対処を容易にするためのユーティリティ
・ソフトが市販されていますので、パソコンが正常に動いている状態をバックア
ップしておき、異常が発生したときにそれをそのまま元に戻すこともできます


 どのような方法をとるにして、リスクは付き物ですので、くどいようですが必
要なデータのバックアップは必ずとっておく必要があります。

 メーカーが面倒を見てくれるわけではないので、自分の責任で対処せざるを得な
いわけです。






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  ■■■ 再度のお願い ■■■

       無料診断企業募集

           あなたの会社をコンサルタント育成にご提供ください 

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 私どもグロマコングループは、コンサルタントの地位向上を目指しております。

 私どもの仲間には、まだまだ未熟なコンサルタントとやこれからコンサルタント
を始めたいという人たちがたくさんいます。

 この人たちの多くは、潜在能力を持っていますが経験不足で、力を発揮するチャ
ンスすらありません。

 コンサルタントの能力を高めるには経験を積むことが必要です。これらのコンサ
ルタントのために、あなたの会社でも無料診断を受けてみませんか。

 ベテランコンサルタントをチーフとして、チームを編成し、貴社を訪問し、問診
や診断をします。基本的な簡易診断ですので、この作業に一日必要です。詳しくは
下記URLからご覧いただけます。

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http://www.glomaconj.com/keieisha/index.htm

 ご協力をお願いします。



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  ■■■ 経営コンサルタント募集 ■■■

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 グロマコンでは、私たちと一緒に仕事をしてくださる経営コンサルタント、中小
企業診断士、経営士、公認会計士、税理士、弁理士、弁護士、司法書士、行政書
士、社会保険労務士などの先生を求めています。

 また、これから経営コンサルタントになりたい、経営コンサルタントになろうと
準備している、中小企業診断士の受験準備をしている、などの先生も求めていま
す。
 詳細は、下記URLをご参照いただき、私たちまでご連絡ください。

  http://www.glomaconj.com/consultant/consultantboshu.htm



■■■ グロマコンの目指すもの ■■■

 経営コンサルタントの業界で四半世紀の永きにわたりお世話になってき、その経
験から業界へのご恩返しをかねて何かをしたい考えて、このメールマガジンを発
行し始めました。
 力のある多くのコンサルタントが情報不足から、持てる力をもてあましている先
生方たくさんいます。また、これから経営コンサルタントを始めたいのだが、ど
うしたらよいのか困っている人たちも多く、私たちのホームページをご覧になっ
て問い合わせをいただくことも多々あります。
 その一方で、経営者や管理職、あるいは商工会議所様を始め多くの団体様で能力
のあるコンサルタントや講師をお捜しであるのも事実です。
 このような、ミスマッチを解決するお手伝いをグロマコン
Global Management Consultants グループ
で行おうと考えた次第です。
http://www.glomaconj.com/glomacontoha/



■■■ 編集後記 ■■■

 つい先日第1号を発行したような感じがするほど、この間の時間のたつのが早
かったこと。いろいろなお考えの方々に情報を提供することの難しさを痛感して
おります。
 一方で、暖かいご声援のメールをいただき、ホロリとすることもあります。
「金太郎飴経営は、画一的な人間作りをするようなことで決してよいこととは思
っていなかったが、基本を重視し、ベクトルをあわせるという観点で”当たり前”
作りをすれば、その後は応用動作もしやすいという考えが理解できました。」と
いうご感想をいただきました。
 私どもの考えをご理解いただける人も多く、おかげさまで人脈が広がってきま
した。
 今後とも、小粒でもピリリとするメールマガジンとして今後とも歩んでいきた
いと考えています。



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   電子出版:   経営者・管理職とコンサルタントの交流サロン
   発行者:    今井 信行 (C)Copy right 2001
           http://www.glomaconj.com/
   協力:     Pubzine  http://www.pubzine.com/
   ご意見等:   KK00047@bun-net.ne.jp
   登録変更解除: http://www.pubzine.com/detail.asp?id=13923
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