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March
20/April 20, 2002
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特集
◆ Intelligence Mining ◆
創慧研究所 長谷川博彰 氏
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創慧研究所長谷川博彰先生は、日本語解析とIT技術をドッキ
ングさせた研究を進めており、2回に分けてインテリジェンス・
マイニングについてご紹介してくださいます。
今回は、その概要を、次回は応用例を具体的にご紹介してくだ
さいます。
インターネットの急激な普及と、企業や団体、機関の電子化、デジタル化、情
報化が相乗的に進展してきました。日本政府も「e-Japan」構想なる概念を打ち
出
し、全国的に文書の発行、流通、申請、受付、回覧、許認可手続き、保管などの
工程がデジタル化され、業務の効率化とコスト低減が進捗していきます。
しかし、反面、大量の情報が生産(発信)され、それが社会に流通(ネット)
し、大量に消費(受信)されていきます。現状、日本では情報の消費がまだ、う
まくいっていないようです。方法論もさることながら、その膨大な量に圧倒され
ております。
そこで、膨大な文字やデータのデジタル情報を俯瞰的、概括的かつ客観的に整
理・掌握することが必須課題として求められます。
大量の文書情報や文字群の塊を趣意や文意、論述などの文章構造を分析(アナリ
シス)
できれば、必要情報の処理(消費)が効率的に可能になります。
また、情報社会では、デジタル情報(文字・文書)の蓄積が容易に可能になり
ます。反面、その量は知らず知らずに蓄積され、想像を遥かに超えた甚大なデー
タベースになります。
これは、ビジネス面やネット・コミュニティ面でも起きる現象です。企業が利
用しているグループウエア、イントラネット、お客さま相談センター、営業支援
システム(SFA)、顧客関係管理システム(CRM)、調達ネットなどに膨大な
情報が集積されます。
中央省庁や自治体等の行政面でも、文書管理部門、図書館、住民応対窓口、調
査部門、研究部門など、あらゆる機関において情報は蓄積・集積の一途を辿るで
しょう。
■ 開発の経緯
この蓄積・集積された電子デジタル情報には、当然ですが、多くのノウハウ、
知識、智慧、手順、成果、期待や思いなどが内包されております。この甚大な情
報を分析し,そこから「情報のエキス」を抽出しようというものです。これを
Intelligence(インテリジェンス) と呼んでいます。このIntelligence をMining
(発掘)するのが主な事業です。
この事業を具現化する技術は「日本語・言語分析」技術といい、日本では、未
だ誰も開発して無い差別性と新規性の高い技術であります。また、これは、世界
で最も曖昧なコトバ日本語、構造化しにくいコトバ日本語という特徴に着眼した
ものです。この「言語分析」を長年研究し、コンピューターで可能にした開発者
と創慧研究所を立ち上げました。
■ インテリジェンス・マイニングとは
具体的に云いますと、文書や文字情報を文章構造、文意、趣意(意図/目的)、
論述といった切り口で分析(検索)するものです。その結果、文書の目的(表現
力/説得力など)、文書作成能力、文書作成者の意識や価値観、個人能力などが
分析抽出できます。
従来の検索機能は、キーワード検索が中心で、最近は類義語や同義語も含めて
検索できますが、あくまでも、「一致」が必要です。「言語分析」は、「一致」
は元より文章の持つ論述や文意といった「構造や意味」で検索できるところが大
きな特徴です。
■ インテリジェンス・マイニングの応用事例
応用面には、研修効果測定分析、論文の評価採点、論文の書き手の顕在能力
の測定や論文作成の向上支援、文書とその使用目的の整合性分析、営業などの
個人活動分析、組織内意識調査、民意調査(自治体/コミュニティ)、社内ベク
トル調査(上意の伝達度、下意の本音)などがあります。
また、基本的応用例(アプリケーション)ですが、新聞記事の継続分析から
トレンドや時勢の抽出・分析、コールセンターへ集まる曖昧模糊とした顧客が発
信する定性的情報から真のニーズや満足度、期待を発見することが可能です。
e-Japan構想下、蓄積した定性情報(自由文)は、今後ますます増加していく
でしょう。この自由文の文書には、重要な価値を生む「素」はたくさん含ま
れております。どうぞ、その価値を引き出してみませんか。
□□□ インテリジェンス・マイニングの具体的サービス □□□
従来から集積してきた販売や製造の定量情報(数値データ)は、「経営の実績」
を管理する上では、とても重要なものでした。今後も重要な情報として管理される
べきであると考えます。
しかし、この定量情報は、常に「過去」の情報であります。実績は「過去」な
のです。
この変化の激しい時代、先が読めない時代においては、結果も大切ですが、そ
のプロセスにおいて次に繋がる、未来に繋がる成果が必要です。
会社経営も結果主義から成果主義に変ろうという動きが着実に見えてきており
ます。
定性情報(自由な文章のデータ)には、プロセスや成果、問題意識や課題、意
図や趣意、文化・風土、期待や不安、不満や満足...といった無限の情報が含ま
れていることが多いことに私たちは気づきました。
個人、組織、会社などの経営や運営の中に蓄積された「定性情報」を解析する
ことで、無限の価値(インテリジェンス)を掘り当てる(マイニング)ことを、
「インテリジェンス・マイニング」と呼んでいます。
しかしながら、蓄積された定性情報から必ずしも価値が生まれるとは限りませ
ん。
その要素が含まれていない時もあります。その時には、どうすれば、価値ある
情報を集められるかのコンサルティングを併せて行ないます。
下記に、インテリジェンス・マイニングの現場、サービスをご紹介いたします。
■ 1. 営業マンの行動評価、顕在能力分析サービス:
営業マンの活動報告書等から、顧客ニーズの探索、営業マンの能力や行動パター
ンの測定、営業戦略・事業戦略と営業活動の整合性の確認、課題抽出、対策策定
など
(A) 行動評価分析:商品知識レベル、行動パターン分析
(B) 顧客関係管理分析:顧客満足度、顧客意識分析
(C) 顧客ニーズ合致性分析:現商品と顧客ニーズの関係分析
■ 2. 論文(文書)分析サービス:
学生や研究機関、論文の評価・採点、作成能力向上のための課題抽出、
テーマと内容の整合性評価など。
また、企業での人材の採用、昇格時の論文分析による人材評価など。
(A) 論文・文書 分析:評価、採点、課題抽出、テーマと内容の整合性評価
(B) 論文作成能力アップ支援:課題から対策を策定し指導
(C) 論文・文書 管理:既存論文の管理システム、分野別分類管理システム
(D) 人事系論文分析(人材評価):入社論文分析、昇格論文分析
■ 3.経営コンサルティング支援サービス:
経営コンサルタント(企業)のツールとしての支援サービス
(A) コンサルティング業務の価値を高揚
(B) 教育・研修 効果測定
(C) 社内文化測定(方針やベクトルの伝達度と整合性 測定)
■ 4.人事系・目標管理設計&評価サービス:
成果主義、目標管理制度などにおける人事評価システムの設計(コンサルティン
グ)から測定から評価測定、運用支援までを行なう
(A) 顕在能力分析:
(B) コンピテンシー分析:
(C) 目標管理設定&評価分析:
■ 5. 研修効果測定サービス:
企業で実施される研修の効果測定や、研修事業者への「研修後の営業的フォロ
ー(リピート受注獲得)を支援するサービス
(A) 研修効果測定:研修レポートや感想文から期待値・設計値との乖離度測
定
(B) 研修企画設計支援:目的別研修、自発的研修の受講者選定
(C) 戦略的研修計画の立案支援:戦略的な人材開発支援
■ 6.ドキュメント・マネジメント サービス:
マニュアル(ドキュメント)事業者/ISOドキュメントコンサル専門企業の
業務を総合支援
(A) 全文管理によるナレッジやノウハウの抽出、ファイリング・システム体系
の構築、文書作成能力のアセスメント
(B) 文章構造検索、文意・趣意・論述分析など
■ 7.許認可等申請書の評価・管理システム支援サービス:
膨大な既存文書を全文(または、部分)管理し、新規申請内容を動評価するシス
テムの構築と運用
(A) 特許事務所:特許申請書の新規性など特許評価システム
(B) 弁護士事務所:判例管理、事件別管理、法律モデル管理
(C) 許認可行政窓口:
(D) 申請書作成支援システム:お手本(記入要項)との整合性管理・指導・教
育
■ 8.デジタル・マーケティング(支援)サービス
インターネット普及に伴い、ホームページネットを利用したアンケート調査、
意識調査、聞き取り調査をベースにマーケティング支援するサービス
(A) 中立性、客観性のあるマーケティング
(B) 低コストのマーケティング
(C) 数十万人のモニター資源を活用
■ 9. 変化対応型ファイリング・システム・サービス:
数十万冊(超1,000万枚)の文書ファイルの全文(または、部分)によるファイリ
ングシステムの開発、構築、運用
(A) タイトルと中身の整合性調度機能
「タイトルと内容は、時間と共に変化する」を解決
(B) 文書に内包するノウハウ、智慧、知識、ナレッジ 分析&抽出
(C) 自動索引キー付与機能
□□ サービスの形態(ASP形態)□□
・e-mail、FD、MO にて受付し、2〜3日後に分析結果を出力
・Web(受付〜分析〜結果通知)サービスを開始予定
・分析費用は、お問合せください
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