テキスト ボックス: 第三連載 知っていて得する経営情報
         
		           税理士   谷澤 佳彦 氏
                谷澤佳彦税理士事務所所長 谷澤佳彦 氏



     谷澤佳彦先生は谷澤佳彦税理士事務所の所長で、税理士業

    を中心にご活躍中です。

     また、最近はBUN-NET異業種交流会でも中心的な役割を演じ、

    社会奉仕的な活動も積極的になさっております。

■■■ 助成金について (中小企業経営革新支援法) ■■■      200.07.20

 景気浮揚には中小企業の活性化が不可欠で、国・自冶体は支援のため補助金を用意しています。今回は中小企業経営革新支援法についてご説明します。

1 支援対象

 新商品の開発または生産、もしくは生産または販売方式及び新サービスの開発または提供方式の導入に対して。 (特許等は要求されません)


2 支援方式

2.1  補助金交付

 事業費の一部を、国または都道府県が補助

           (国の場合は1/2、都道府県の場合は2/3)

2.2     融資

 中小企業金融公庫等が長期・低利で融資

2.3     信用保証

 市中金融機関からの借入に対し、信用保証協会が特別枠を設けて保証

2.4     助成金交付

 労働者の新規雇用に対し、所定額を交付もしくは賃金の一部を助成

2.5  税制優遇

  設備投資に対し、税金の一部減額または減価償却の割増、 欠損金が生じた場合、前1年間の納付法人税の繰戻還付、 特別土地保有税非課税

3 手続き

 経営革新計画書を作成し都道府県の審査・承認を得る必要があります。

4 経営革新計画書作成のポイント


 業界・マーケット・競合・自社の強みと弱み等を比較しながら「何をしたいのか」のポイントをわかりやすくまとめるがこつです。又年率3%以上の付加価値の向上を目指すことを明記することが必要です。

              注)付加価値=営業利益+人件費+減価償却費(リース料含む)


5 その他


 東京都の場合、窓口は、産業労働局商工部経営革新課です。

 申請書を提出する前に、窓口で相談をすることをおすすめします。

6 参考


 認定企業で最も多く利用されているのは、公的金融機関の低利融資です。

 なお、認定を受けたからといって、補助金が無条件で交付されるわけではありません。また、金融機関も無条件で融資に応じるわけではありません。従来どおりの審査が行われます。

 さらに、承認を受けた場合、1〜2年以内に計画の進捗度の審査があります。