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経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる |
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第 1 訓 誠意と感謝の気持ちをもって社員(会員)や関係者に接する |
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■ 良い社長、悪い社長 「会社の社長さん」というと、社員から見ると「雲の上の人」「お金持ち」「偉い人」というようなイメージを持たれることが多いです。その裏返しとして、中には「威張り腐る人」もいます。「社長なのだから特別扱いされて当然」と考え、自分に対する扱いが気に入らないと大声を上げたり、酷い場合には社員の出世の妨げになるような意地悪な行為に出たりすることもあります。 「社員は愚かな者」という”上から目線”で見がちです。「うちの社員といったら馬鹿ばかりで・・・」「うちの役員は皆無能だから俺が苦労する」というような言葉も良く聞きます。中には「愚かな”物”」と言わんばかりで、罵声を浴びせ、人間とはほど遠い扱い方をするトップもいます。 ■ Going Concern は感謝の気持ちから 私の場合には、「経営コンサルタントの団体の長」という立場ですので、一般の企業で言えば「社長さん」に相当します。しかし、一般の企業とは多少異なる組織・団体でもあるので、必ずしも同じとは言い切れない面もあります。 企業でも私どもの協会でも「存続」することが第一ですが、存続し続け、歴史が長いということよって社会的信用度が高まっていくという点では、「存続させること」「Going Concern」ということは、一般企業よりはウェイトが高いかもしれません。 一般企業では、営業により収益を上げ、その結果、社員に給与を支給したり、諸活動の経費源泉となったり、再生産のための原資となります。ところが、私どものような協会では、会費が主な収入源であり、会員が会費を納入してくれるから活動費が生まれるのです。活動の源泉が会員にあるのですから、そのことを厳粛に考えれば「お客様は神様」ならぬ「会員様は神様」と考えても良いのではないでしょうか。 その会員に対して、誠意と感謝の気持ちを忘れては、活動の源泉を潰すことになります。一般企業との違いがそこにありますが、では一般企業では社員を軽視しても良いのでしょうか。 ■ トップの驕り、思い上がり 社員が働いてくれるからこそ売上が上がり、利益を生み出せ、会社を存続することができるのです。トップは、社員が仕事をしやすい条件や環境を整えることで社員のモラールを上げて行けます。 社員がいなければ収益源がなくなるのですから、その存在意義を充分噛みしめれば、自ずと社員に対する感謝の念が生まれてくるはずです。そうでないトップがいるとしたら、多いに反省すべきではないでしょうか。 社員が愚かに見えたときというのは、トップとしての自分に驕りがあるか、自分の人に対す見方が正常でないのか、自分の判断基準に誤りがあるのか、等々、原因は自分自身にあるのではないかと考えるべきです。 年を重ねる、社長職に長くいる、同じ業界内で長く暖簾が生きている、等々の経験から自己過信に陥り、自分の驕りに気がつかないことがあることを自覚しないと、同じような過ちを繰り返し犯しかねません。 感謝の気持ちは、ビジネスの世界だけではなく、広く関係することを再認識すべきではないでしょうか。 |
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