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学生がコンサルタントをめざす
どうしたらよいのか

 私共のサイトを訪問する方は、社会人だけではありません。中には、学生さんで「コンサルタントになるにはどうしたらよいのでしょうか?」というメールを寄越される方もいます。大学生だけではなく、高校生である場合もあります。
 学生の場合には、社会人とは多少聞きたい事項も異なるようですので、ここに私共の考えを掲載致します。
 もちろん、いろいろな問題が複雑に絡みますので、一つの意見として、ご参考にして頂ければ幸いです。



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◆ ある大学生からの質問

 今私は大学2年になります。

 経営コンサルタントになりたいと最近強く思うのですが、在学中の今一体何から手をつけたらいいのかがわかりません。セミナーなどに行くのがいいのでしょうか?

 取り合えず今は簿記から入っているのですが、そこまで意味はないのでしょうか?


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◆ コンサルタントという仕事

 まず、あなたは、コンサルタントというお仕事をどのようにお考えでしょうか?

 もし、「お金が儲かりそうだから」「かっこよく見えるから」というお考えでしたら、再考なさることをお薦めします。

 すでに簿記の勉強をしているというようなあなたの態度からすると、コンサルタントという職業に正面から取り組んでいるように推測できます。

 コンサルタントは、クライアントである企業様にアドバイスをすることにより、経営が良くなり、結果としてクライアントのお金儲けをお助けする仕事です。

 すなわち「お節介焼き」の性格の人が最適といえます。

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◆ 専門性を持つ

 コンサルタントと言っても、あなたが言っているように経営コンサルタントもいれば、税理士、技術士、弁理士などなどたくさんの職業が対象となります。

 何らかの資格を背景に仕事をしている人が多いのですが、資格がなくてもコンサルタントという仕事はできます。

 しかし、自分の専門は何か、ということをはっきりクライアントに示すためにも、まずは資格の取得をお薦めします。

 経営コンサルタントであれば中小企業診断士がもっとも知られています。

 中小企業診断士と言えでも、商業、工業、情報というように専門分野が分かれています。

 現実には、経営コンサルタントと一口に言っても、専門分野は大変細分化されています。

 昔のコンサルタントは「何でも屋」でした。

 今でも、その遺物的なコンサルタントがまだいます。

 「私は経営のことなら何でもやれます」というコンサルタントは信頼されず、あまり成功していない人が多いようです。

 なぜなら、クライアントが求めるアドバイスも高度化してきているからです。


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◆ コンサルタントには実務経験が活きる

 クライアントが求めるのは、「理論・理屈」ではありません。
 実績に結びつく、ある面では「泥臭い知恵」が求められているのです。それは、専門分野における知識・経験からにじみ出る「知恵」なのです。

 「専門性を持った知恵」はどのように育て、専門性を高めるにはどうしたらよいのでしょうか?

 残念ながら「王道」はありません。

 しかし、実務経験を伴わない、薄っぺらな知識ではコンサルティングはできないと言うことです。アメリカを中心とした外国のコンサルティング・ファームが幅をきかせています。

 それらの会社の「コンサルタント募集」広告を見ると「経験不問、年齢35歳以下」などと条件が付いています。それらコンサルティング・ファームから派遣されてくるコンサルタントは、理論ばかりが先行し、「心」が伝わってきません。

 経営者というのは一般的に年齢が高い人が多いのです。もし、あなたが50歳の社長さんとします。30歳くらいのコンサルタントが偉そうに理屈を言い出しても、ありがたいと思いますか?

 彼らは「企業は生き物」ということを忘れてしまっていて、その上でアドバイスをしてきますから、一時的には良くても、結局その企業のためになっていないのです。「コンサルティングは漢方薬のようなもの」が結局良いと考えます。

 もちろん、彼らがだめというのではありません。会社から教育を受けますので、リサーチャーなどとしては非常に高度な技術を身につけている方が多いのです。

 専門性は、実務経験を通じて育つものです。実務経験をしてからコンサルタントになると、心の通ったコンサルタントになれるように考えています。


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◆ コンサルタントに学歴は必要か

 以前、高校生から「コンサルタントに学歴が必要なのでしょうか?」という質問が来ました。あなたはどう考えますか?

 結論は、「あなたが決めること」なのです。

 コンサルタントは「プロ」です。実力が重要です。実力があれば、年収何千万円ということも夢ではありません。

 私共がこれまで担当してきたクライアントの社長様の多くは高学歴な方です。彼らと対等に、あるいはコンサルタントとしてアドバイスをするのに、学歴がなくても「実力」で堂々と渡り合える自身があれば学歴はあまり意味はありません。

 コンサルタントの資格によっては、大卒でないと受験資格がないなどという条件があることはご存知でしょう。その様な資格を目指すには、当然大学を卒業する必要があります。

 もし、あなたがコンサルティング・ファームに入社して、コンサルタントをやりたいのでしたら、MBAを求められることが多いと思います。


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◆ コンサルタントは一人では仕事ができない

 前述のように、経営の高度化から、コンサルタントに高い専門性が求められます。一人のコンサルタントでは、例え中小企業であっても全ての問題に対してアドバイスすることは困難です。コンサルティング・ファームでコンサルティングをする時は、チームを組んで仕事をすることになるでしょう。

 人によっては、コンサルティング・ファームで縛られるのは嫌だという考えで、一人で独立してコンサルタントになるでしょう。コンサルタントには一匹狼と呼ばれ、この様な人が多いのですが、上述のように一人でまかなえきれず、クライアントと契約できない人が多いのです。

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◆ 学生のうちはどのように準備をしたらよいのか

 私は、「コンサルタントのためのコンサルタント」とあだ名を付けられています。上述のような一匹狼のコンサルタントを組織化し、教育し、仕事をシェアリングすることにより、大手のコンサルティング・ファームに勝てるようにしています。

 「コンサルタント道場」というメーリングリストを核に、毎月研究会を開催しています。あなたも、私共のサイトを隅から隅まで見て、仲間になるとメリットがあるなと思ったら是非入会してください。メンバーになって、あなたのような悩みをメーリングリストに投げかけ、プロのコンサルタントからアドバイスを得ながら勉強していったらどうでしょうか。

 コンサルタントは、頭でっかちより、人間味豊かな人間性を持ち、プロのコンサルタントと直接、接しながら、コンサルタントというのはどのような仕事なのか、仕事はどう進めるのか、等々を肌で感じ取ってみてはどうでしょうか。


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