HOME  仏教  仏像  名所旧跡  スナップ  グロマコン  経営コンサルタント

私が訪れた名所旧跡です。

ケイタイやスマホのカメラで撮影したものもありますので画質があまりよくありません。
私の限られた感性での写真ですので、たいした作品でもありません。
自分自身の作品を、自分のために整理したものです。
静岡県  下田・爪木崎8 長楽寺
 関連サイト パンフレット 関連記事(秘) 
 【 注 】 「(秘)」は個人用資料 

■ 大浦山 長楽寺 真言宗

 1854年、ロシア使節海軍中将プチャーチンとの交渉の末、日露和親条約が調印され、翌年、日米和親条約の批書交換が行われたお寺です。

 境内にはお吉観音を祀る宝物館や悲恋のおすみ弁天などがあり、拝観することができます。


■ 長楽寺の歴史

 弘治元年(1555)中興開山尊有により再興

 安政元年(1854)、当寺において日本全権筒井政憲川路聖謨とロシア使節海軍中将プチャーチンとの数回におよぶ交渉の結果、日露和親条約(日露通好条約)が締結されました。

 これによって国境が定まり、択捉(エトロフ)島と得撫(ウルップ)島の間に境界を置き、択捉・国後・歯舞・色丹は日本領に、得撫島以北の千鳥列鳥はロシアに属することがきまりました。

 今日ではあまり話題に上らない樺太(サハリン)ですが、この時に、日露両国人の報居を認めることが決まったのです。

 また、安政二年(1855)1月、米国使節アダムズ中佐と日本側応接掛井戸対島守等の間で、すでに締結されていた日米和親条約の批准書がここで交換されました。

 参道左側の高台にあった梵鐘は良く響き、江戸時代から「時の鐘」として下田港に停泊中の船舶や町民に親しまれていました。例外に漏れず、第二次大戦中に供出されました。現在の鐘楼と梵鐘は昭和51年に再建されたものです。

 なお、伊豆横道三十三観音の第二十三番であった宝光院が廃寺となり、聖観音立像は、当寺に移され、厨子に安置されています。

■ アクセス

 伊豆急下田駅からバスで10分弱ですが、徒歩でも15分程度のところにあります。

 下田市3-13-19 TEL/FAX 0558-22-0731




↑ 拡大




長楽寺近道

ペリーロード入口方向からアクセスしますと
長楽寺への入口看板が立っています。
ここを入って、階段を上り詰めると長楽寺です。

伊豆下田 長楽寺 本堂と鐘楼 


↑ 拡大



本堂



本堂の甍の文様が面白く見えました。



本堂入り口上の欄間

龍が玉を持っています



梵鐘

本堂を背にすると右手前方にあります。

 正面参道から入りますと左側の高台にあります。この梵鐘は響きがよく、江戸時代から「時の鐘」として親しまれていきました。

 現在の鐘楼と梵鐘は昭和51年に再建されたものです。

伊豆下田 長楽寺 仏像


本堂を正面に見て左手に
仏像群が並んでいます。
仏像に詳しくない私には、
いろいろな仏像の特徴を知ることができました。





左:千手観音  右:虚空蔵菩薩

千手観音

 千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)が正式で、仏教における信仰対象である菩薩の一尊です。

 梵語で「サハスラブジャ」というのは「千の手」あるいは「千の手を持つもの」の意味です。この名は、ヒンドゥー教の神の異名でもあり、インドでヒンドゥー教の影響を受けて成立した観音菩薩の変化身です。

 眷属として二十八部衆を従えています。


虚空蔵菩薩

 こくうぞうぼさつ、梵名アーカーシャガルバ

 仏教における信仰対象である菩薩の一尊。

明けの明星(金星)」は虚空蔵菩薩の化身・象徴とされ、知恵の菩薩とも評されて、人々に知恵を授けてくれるともいわれています。(【Wikipedia】を基に作成)




左:文殊菩薩  右:普賢菩薩

■ 文殊菩薩

 もんじゅぼさつ、梵名:マンジュシュリー

 大乗仏教の崇拝の対象である菩薩の一尊で、智慧を司る仏様とされています。しばしば、釈迦如来の脇侍のひとつとして、獅子にまたがった像を見ます。


■ 普賢菩薩

 ふげんぼさつ、梵名: サマンタバドラ

 大乗仏教における崇拝の対象である菩薩の一尊で、文殊菩薩とともに釈迦如来の脇侍として祀られることが多いようです。法要では、四七日の仏とされています。



左:勢至菩薩  右:大日如来

■ 勢至菩薩

 せいしぼさつ、梵名:マハースターマプラープタ

 日本では、午年の守り本尊とされ、十三仏の一周忌本尊として知られています。多くの場合、阿弥陀三尊の右脇侍として立っています。

 迷いと戦いの世界の苦しみから知恵を持って救い、その亡者を仏道に引き入れ、正しい行いをさせる菩薩とされています。


■ 大日如来 (だいにちにょらい)

 真言密教の教主である仏であり、密教の本尊です。



左:不動明王  右:阿弥陀如来

■ 不動明王

 ふどうみょうおう、梵名:アチャラナータ

 密教特有の尊格である明王の一尊で、大日如来の化身ともいわれています。

 真言宗をはじめ、天台宗、禅宗、日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。

「お不動さん」として親しまれていますが、別名として不動尊や大日大聖不動明王他があります。

 五大明王の中心となる明王で、他の明王として、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王がいます。


■ 阿弥陀如来

 あみだにょらい、梵名:アミターバ

 大乗仏教の如来の一つです。

 梵名のアミターバは「量(はかり)しれない光を持つ者」という意味で、これを漢訳して「無量光仏」「無量寿仏」ともいいます。

 西方浄土を持ち五智如来において、西方に位置する観自在王如来と同一視されています。ただし、真言宗では、阿弥陀が法蔵菩薩であったときに師事した仏として別尊としています。

 ちなみに東方は薬師如来です。

伊豆下田 長楽寺 庭


本堂に向かって左手の空海像と手水・水琴窟



空海像

■ 空海

 真言宗(しんごんしゅう)は、空海(弘法大師)によって、9世紀(平安時代)初頭に始まった、大乗仏教の、日本仏教の代表的な宗派のひとつです。

 空海が長安に渡り、青龍寺で恵果から学んだ密教を基盤としています。総本山は、東寺として知られる教王護国寺です。



水琴窟

水琴窟(すいきんくつ)は、
 日本庭園によく見られ、
手水鉢の近くの地中の空洞に水滴を落下させ、
その際に発せられる音を反響させる仕掛けです。
ピンとかピンという心穏やかになる音を発します。



手水鉢

この水を水琴窟(左下)に垂らしますと、
穏やかな音を奏でます。



石灯籠

空海像の右手に立っています。



六地蔵が刻まれています。

六地蔵は、六道の思想に基づいて
地蔵菩薩の像を6体並べて祀られたものです。

■ 六道(ろくどう、りくどう)

 生きている間の行いに応じて、輪廻転生する先が6種の世界に分類されているという仏教の教えです。

  天道(てんどう、天上道、天界道とも)
  人間道(にんげんどう)
  修羅道(しゅらどう、阿修羅道とも)
  畜生道(ちくしょうどう)
  餓鬼道(がきどう)
  地獄道(じごくどう)





ロウバイが早くも咲き始めていました。


■ ロウバイ

 蝋梅、蠟梅、臘梅とも、唐梅〔カラウメ:Chimonanthus praecox)とも書きます。クスノキ目ロウバイ科ロウバイ属に属する中国原産の落葉樹です。

 早生種では12月頃に、晩生種は2月にかけて、花を下向きにして咲きます。半透明で、楼のような感じの花びらを付け、にぶくツヤのある黄色をしていて、香りは、やや強めです。

 花やつぼみから抽出した蝋梅油は薬としても使えます。



矢車草

一輪だけ咲いていました。

伊豆下田 長楽寺 本堂内部


仏足石

■ 仏足石(ぶっそくせき)

 釈迦の足跡を石に刻み信仰の対象としたものです。

 古いものは紀元前4世紀に遡るといわれ、両足を揃えたものが古い形式で、紀元後になりますと、片足のものも出てきています。

 実際の足跡ではなく、三十二相八十種好の説にもとづいて、足下安平立相、足下二輪相などが刻まれていることが多いです。古代インドでは像を造る習慣がなかったため、このような仏足石や菩提樹などを用いて、釈迦やブッダを表現したといわれています。

 日本には奈良時代に唐を経て伝わり、日本各地に存在します。奈良薬師寺にあるものが有名です。



本堂内陣



ご本尊



本堂左 空海・弘法大師を祀る祭壇



伊豆七福神が祀られています。
ここでは弁財天が主役です。



弁財天像



大国さま



七福神

大黒像の足元



曼荼羅図



新卒者には、耳の痛い言葉かもしれません。



「苦労は買って出ろ」と親から教えられました。


 
前    次  
  ↑ top 
 
静岡県 下田・爪木崎 

伊豆下田・爪木崎1  下田市内
伊豆下田・爪木崎2  昭和天皇歌碑、爪木崎・咲く岬とする灯台 
伊豆下田・爪木崎3  爪木崎 花咲く岬と白く花開く波
伊豆下田・爪木崎4  玉泉寺、ハリスの小道、寝姿山、至誠通天碑 
伊豆下田・爪木崎5  宝福寺1 本堂、庭、お吉の墓、ボケ地蔵 
伊豆下田・爪木崎6  宝福寺2 お吉記念館、龍馬・容堂謁見の部屋 
伊豆下田・爪木崎7  了仙寺 日米和親条約付録下田条約締結の地 
伊豆下田・爪木崎8  長楽寺 日露和親条約締結の地、日米和親条約批准の地 
伊豆下田・爪木崎9  稲田寺(唐人お吉の恋人が眠る)、海善寺 
伊豆下田・爪木崎10  八幡神社 下田の鎮守社で夏祭は有名 
伊豆下田・爪木崎11  大安寺 将軍献上品にまつわる悲話 
伊豆下田・爪木崎12  本覚寺 吉田松陰拘禁の跡 泰平寺
伊豆下田・爪木崎13  ペリーロード お吉を忍ぶ散策の小径
伊豆下田・爪木崎14  下田公園 四季折々の花と眺望
 
【カシャリ! ひとり旅】  インデックス
 
Copyright© N. Imai All rights reserved